さて、今回のアメリカへの旅は、異文化体験をするというミッションがあります。
日々生徒たちの話を聞き、姿を見る中で、苦戦したり楽しんでいる様子がわかります。
その多くは、日本とは全く異なる環境への驚きからくるものでしょう。
体験していることも、置かれている環境も、人それぞれ異なるので、何を以って異なる文化と捉えるか。
それをどう学びに繋げることができるか。
スペースキャンプではプレゼンテーション、ライブショー型プラネタリウム、映画といった様々なショーを鑑賞する機会があるのですが、そこで目にするのは、宇宙から見た地球です。
異なる国、環境、文化に普段暮らす我々は全て、広い宇宙空間の、小さな地球という惑星に住んでいます。
地球人、と言葉ではよく聞きますが、ビジュアルを通じて改めてその言葉が持つ意味を実感します。
少なくとも生徒たちは、同年代の人と、スペースキャンプという同じ空間で、英語という共通言語を使いながら日々生活しています。
今回は日本で過ごす狭い空間から思い切り外に出ましたが、それでもまだ共通点を持つ人々と、大人の管理の下、生活を送っています。
生徒が直面している日々の学びや経験は、望ましいものもそうでないものも含め、きっと将来海外で、または日本で、様々な背景を持つ人々と仕事をする機会に直面したときに、役立ちます。
異文化を持つ異国の人という視点を越え、同じ地球人であるという視点に立ち、残りの日々で多様な人たちとの共同作業に取り組めるようになれば、このプログラムのミッションは達成したと言えるのではないでしょうか。